先輩医師からのメッセージ

精神科医師として毎日患者さまと向き合う現役医師から
皆さんへのメッセージです。

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本田肇医師

精神科は奥が深いところが面白いです。


■精神科の面白さ

よくわからんところですか。というと、大丈夫か?と不安になるでしょうね。精神の病気の原因については、さまざまな仮説がありそれを裏付ける科学的な根拠となる知見は日々みつかっているのですが、なにかの検査をして、確定診断がつくような病気はごく一部です。いわゆる精神医学だけでなく脳神経科学、生理学、生化学、薬理学、心理学などさまざまな領域の知識と想像力、ならびに常識(?)、さらには制度や社会資源を総動員して、診断、治療を行うことが、大変ですが、精神科のおもしろいところでもあります。

■林病院の良さ

どの科でも医師やコメディカルと患者さんとの関係は治療に大きな影響をおよぼすものです。こと精神科ではその影響がとくに大きいように思います。良い関係を築くには、病気の理解だけでは不十分で、その人の人柄、家族をふくめた人間関係、経済状況など、そのひとの特徴を理解しておくことが大切です。そのような“そのひとを理解”、そのうえで治療的に適切な関係を築けるという点で、林病院のスタッフはとても優れているように感じます。

■研修医・医学生へ向けて

内科や外科では検査で得られた画像や血液データなど客観的な情報が診断の根拠となります。精神科の領域でも血液検査や脳画像検査などで臨床的な診断に有用な検査はありますが、詳細な病歴と診察によって得られた症候で診断することが基本です。そこにはマニュアルを読むだけでだれでもできるお手軽さはなく、教科書の記述に当てはまらないことが日常茶飯事で、経験をつんでも、診断や治療に自信がもてず悩むことの繰り返しです。しかし、その繰り返しのなかから、“これだ”と確かな手ごたえ、自信をつかんだときの喜びはおそらく精神科ならではかもしれません。そのような、不確実で奥深い精神医学に少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。


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岡崎啓一医師

自由な雰囲気がある病院です。


■精神科の面白さ

私は大学を卒業した時に精神科を希望していた訳ではないですが、縁あって現在精神科に勤めています。ただ、子どもの頃から「人間のこころって不思議だなあ」と、興味は持っていました。
また、私は現在アジアの音楽に興味があるのですが、その音楽が生まれた歴史、その地域の人たちはどんな文化なのか、そういった背景にまで関心が広がります。精神科も、一般科のように悪い部位だけを診るのではなく、その人の生活や背景も含め人生全般を診るのが特徴です。いわば、“病気”を相手にする医療というより、“その人”を相手にする医療だと言えると思います。

■林病院の良さ

様々な医師がいて、それぞれが興味を持っていることに取り組める雰囲気がある病院だと思います。
また、ケースワーカーも多く、患者さんの生活全体を診ていく姿勢が病院全体にあると思います。治療にあたる姿勢も、患者さん本位の病院だと思います。

■研修医・医学生へ向けて

当院は、病院も医局も何かを押し付けたりするような感じはなく、自由な雰囲気です。やりたいと思うこと、深めていきたいと思うことに取り組み易い環境です。皆さんが研修に来られるのを楽しみにしています。