看護師の声

精神科の看護の魅力とやりがい

精神科の看護師としてキャリアを重ねてきた3名の看護師から、既卒看護師の方へのメッセージです。
それぞれ何を思い、何をやりがいに感じて仕事に取り組んできたのか、精神科に働くことの意義や林病院の魅力をお伝えしたいと思います。

木村 理穂

林道倫精神科神経科病院
慢性期閉鎖病棟配属

看護学校卒業後、総合病院へ勤務。
外科、ICUを経験後、希望していた精神科へ。

総合病院での経験を生かして、
学生時代からの夢である精神科の道へ。

精神科領域の教員から教わる授業が面白くて、
(私)「看護学校卒業後は精神科病院へ就職しようと思っています」
(先輩)「色々な科を勉強しているのに将来を精神科一本に絞るのはもったいないよ」
と言われ、総合病院の就職面接で、
(面接官)「何科に興味がありますか」
(私)「精神科です」
(面接官)「うちの病院に精神科は無いですよ」
(私)「あ、はい・・・知っています」
(面接官)「・・・」
(私)「・・・」

時は経ち、現在では当初の希望の通り精神科病院に再就職しています。しかし、総合病院での貴重な経験は、精神科看護においての身体的アセスメントに欠かせないものになっていると感じています。まだまだ精神科看護を語れるほどではないですが、今思うことは精神科では患者さんの問題点よりも、ストレングス(強み・長所)に焦点を当てたケアプランを実行し、患者さんの『できること』を支えることが必要になってくるということです。それには看護の基本である『患者さんに寄り添うこと、思いを聞くこと』が、特に求められると感じています。
自分で言うのも何ですが「精神科に興味はあるけど、ちょっとな・・・」と思う方や、「看護学校卒業後すぐに精神科病院に就職するのは不安だな・・・」と思う方は多いと思います。しかし、それは一方で精神科のエキスパートナースへの道を突き進むという側面を持っていると思います。それはそれで勇気がいることかもしれませんが、とても魅力的なことだとも思います。大丈夫、精神科には特別な検査や処置や器具等はないけれど、一般的な採血や補液といった基礎看護技術は十分に学び習得でき発揮することができます。一重に精神疾患と言っても多種多様で、症状は十人十色なため、精神科領域を学び続けることが必要とされます。何より精神科看護を通じて自分自身の感性に磨きがかかり、人間的な成長にも期待が持てます。
患者さんの話を聞くことや、患者さんと何か一緒になって物事を進めることが好きな方、自分自身を客観的に見つめ成長したい方は、是非一緒に精神科看護をやっていきましょう。

安井 早織

林道倫精神科神経科病院
アルコール依存症専門病棟配属

外科病院に勤務するも、体調を崩し退職。その後、健康に負担をかけず長く取り組める精神科の看護師に魅力を感じて林病院へ。現在は子育てと仕事を両立させて充実した日々を送っている。

結婚、出産、子育て…。生活スタイルの
変化と両立できる林病院の看護師。

大学の看護学部を卒業した後、岡山市内の外科病院に就職しました。しかし、めまぐるしい忙しさで体調を崩して、1年経たないうちに退職してしまいました。その時は、もう看護師そのものも辞めようと思ったのですが、自宅で療養している間にやっぱりもう一度働きたいと考えるようになって、林病院に就職しました。
学生の頃は、あこがれもあって先進の医療現場で働きたいと思っていたのですが、お年寄りとじっくりお話したり、長いスパンでゆっくり治療していく精神科の看護の方が自分に合っていると考えたのです。

林病院での仕事は忙しさはあるものの、定時には帰れるし、休みもしっかり取れるので、いいバランスで生活できます。また、私の場合は主人も医療関係の仕事をしているので、互いの立場を理解し合いながら仕事を続けられています。
子供出産後も育児休業をいただき、1年後に復帰しました。院内には保育園もあり、子どもの近くで働ける点も安心できました。
女性にとって看護師という仕事は、結婚や出産、子育てという生活スタイルの変化とうまくバランスさせていくのは結構むずかしいのですが、精神科の看護は両立がしやすいし、また林病院は看護師の働く環境づくりが整備されているので助かっています。

藤井 ちひろ

岡山ひだまりの里病院 主任看護師
認知症治療病棟配属

看護学校卒業後、3年間の内科勤務を経て岡山ひだまりの里病院に。結婚後、3人の子育てをしながら仕事を続け、今年で17年目。

「ユマニチュード」というケア技法を
認知症の患者さんの看護に
取り入れています。

ひだまりの里病院は靱知症の患者さんのための専門病院ということで、専門的な医療・ケアを行うことで穏やかな日常生活が過ごせるよう援助し、自宅や施設への退院をめざしています。息看さんを援助するには、看護の基本的姿勢として自尊心を尊重し、行動の背景にある心理を理解することが大切です。また、ゆっくり過ごすことができ、落ち着いていられる空間やなじみの関係作りなど、ストレスのかからない穏やかな環境を整えることから始まって、看護師としては表現できにくい身体の不謂をいつもと違うサインでキャッチすることが求められます。

大切にしたいのは「個別にみる」ということ。息者さんにはそれぞれ歴史があり生活があります。制限するのではなく、行動や会話から糸口を見つけ、たぐり寄せていくような作業ですが、アプローチに対して、ちょっとした変化があればすごくうれしい、認知症看護特有のものだと思っています。

看護部では、病院方針である「職員一人一 人が認知症の人の心のよりどころになれるように」を目標に「ユマニチュード」というケア技法を学び実賎しています。ユマニチュードを哲学でいうと、最後の日まで尊厳をもって暮らし、その生涯を通じて人間らしい存在であり続けることを支えるために、ケアを行う人がケアの対象者に「あなたのことを私は大切に思っています。」というメッセージを常に発信する、つまりその人の人間らしさを尊重し続ける状況こそがユマニチュードだといわれています。
ユマニチュードを取り入れたケアを実賎していくと、拒否していた息者さんも穏やかな表情が見られ、ケアを受け入れてくれるという場面に出合います。私たちの目線、言葉がけの1つで患者さんが不安になったり落ち着かれたりする認知症状は、身近な人との関係性が大きく影響するのだと実感するようになりました。患者さんの拒否や混乱は「この人はやさしい人だ」「自分は大切にされている」という実感が持てないからこそであって、これから何をされるのか不安になり「厳」という感情表現になるのだと思うようになりました。「相手の気持ち、認知、感覚などの状況に合わせた関わりになっているかどうか」また、自分ができていないことに気付くことがケアの第一歩だと思って取り組んでいます。

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